2017年10月28日(土)、卒業生を大学に招き、行事を通じて同窓生同士、在学生や教職員とのつながりを深める「ホームカミングデー2017~在学生と卒業生が交流する日~」の一環として、「『いちトーーーーク』~センパイの本音SP~」を開催しました。 第一部は附属図書館内にある「いちコモ」でトークセッション(卒業生5人によるトークショー)を行い、パネルトークにより、「センパイ」が大学時代の生活と「いま」の仕事や、「大学時代にこれだけはやっておいた方がいい!」ことなどについて、本音でいちト‐‐‐‐クしました。 コーディネーターには平尾順平さん(2000年国際学部卒業生)を迎え、五味あずささん(2015年国際学部卒業生・2017年芸術学研究科修了生)、小田裕美さん(2010年情報科学研究科修了生)、道寄浩美さん(2001年芸術学研究科修了生)、河田百代さん(2017年芸術学研究科修了生)がパネリストとして登壇しました。登壇者の皆さんから、「在学生等へのコメント」を頂きましたので、その一部を紹介します。
今回お話を聞かせてくださった4名の皆さんそれぞれの軌跡は、在学生にとっては今後の人生の一つのモデル。しかも就職情報誌やインターネットから得られる「どこかの誰か」ではなく、皆さんと同じく沼田の山の上で過ごした、とても身近な存在です。そんな先輩たちをぜひ頼ってください。もっと話を聞きに行ってみてください。かわいい後輩たちに頼られて嫌な気のする先輩はいないと思いますよ。 (平尾さん) |
国際学部を卒業後、芸術学研究科に進み、現在は学芸員として働いています。私の経験談ですが、お役に立てることがあればと思い参加させていただきました。 広島市立大学に在学していたからこそできた貴重な経験は多くありますが、特に学内外での学びの場が充実していたことが印象的です。国際学部は少人数のゼミが魅力です。私は学部時代より日本美術史のゼミに所属し、城市先生ご指導の下、実践的で密度の濃い演習を行ってきました。在学生の皆さまにも、ゼミなど学内の環境を十分に生かして有意義な学生生活を過ごしていただきたいと思います。 また、他のパネリストの方がおっしゃっていたように、多くの人と出会い、そしてさまざまなことに挑戦することも大切な経験かもしれません。加えて、最も身近で簡単な実践例として映画鑑賞があると思います。映画を通して多様な人生を疑似体験し、時代も価値観も異なる人々との出会いに、自分の世界が広がっていくような感覚があります。図書館や語学センターの他、市内には素敵な映画館もありますので、ぜひこういった環境も活用していただきたいです。 私にとって大学は、今後につながる大きなきっかけをたくさん含んだ場所でした。あらためて、在学中の経験が自信となり、今の私を支えてくれているのだなと感じます。在学生の皆さまには、一つ一つの出会いを大切に、実り多い学生生活をお送りいただけるよう願っております。 (五味さん) |
今回初めて、いちトークに参加させていただきました。自分の学生時代なんて既に20年ぐらい前…平尾さんの進行についていこうにも記憶をクイックに取り出せず焦りましたが(笑)ボードに一言書きながらお話しさせていただくと、その頃の自分を客観的に見つめ直すことができ、とても良い経験になりました。そこであらためて思ったのは、広島市立大学で広く深く学べたことが、仕事を長く続けていく上で今でも非常に役に立っているということです。少人数ゼミと横断型カリキュラムという手厚い環境の中、芸術学部を専攻しつつ3学部の講義を自由に学べました。この経験のおかげで、現在アートディレクターという技術職ですが新領域業務に飛び込むチャンスがいまでもあり、大変ありがたく思っています。 今回のいちトークを通してご在学の皆さまへお伝えしたいメッセージは「拡げる学び」です。ご自身の専攻は深くじっくりと学んでいただきたいのはもちろんのこと、3学部の講義にも幅広くチャレンジする「拡げる学び」を、今のうちから慣習化していただきたいのです。将来時代の変化等で自分のキャリアに行き詰まりを感じる時が(何度も)来ます。それをむしろチャンスに新しいフィールドに自由に飛び出していけるのは、日頃からの「拡げる学び」があってのことで、この大学だからこそそれができるのだと思います。 ぜひこの大学での学びを有意義なものにしていただき、ご自身の目標により早く、近づいていただければと願っております。 (道寄さん) |
この度、ホームカミングデーのパネリストとしてお声かけを頂き、在学時の生活や今の仕事についてお話をさせていただきました。パネリストの皆さんの話を聴く中で、同じ大学の中でここまで多様な社会への関わり方があるものだと感心しました。今回のパネリストの4人だけでも全く異なる事をしているのですから、もっと沢山のOB/OGが、より多岐に渡る活動をしているのだろうなと思います。また、今回はパネリストとして話す立場でしたが、逆に在学中の皆さんは今どういった学生生活を過ごし、何を目指しているのかというところにも興味がわきました。在学時の話をしながら自分でもそういえばこの時こう考えていたな、こういう流れでここにいたな、と自分を客観的に振り返る機会となりました。在学時に関わっていた方から「こんなことをしていたのか」「この時はこうだったよね」という話から、今後の仕事に関わる話まででき、充実した会となりました。またどこかの機会で皆さまに会えることを楽しみにしています。 (河田さん) |
また、トークセッション後は昼食を兼ねた交流セッションを行いました。 大学祭と同時期に開催したこともあり、クラブ・サークル等の出店者から注文したさまざまな料理を食べながら、卒業生と在学生や教職員等が交流を深めました。 来年も開催予定ですので、在学生、教職員、そして卒業生の皆さんにはぜひご参加いただければと思います。
「卒業してから分かることがある」。これは多くの卒業生の方が感じていることでしょう。 ぜひ在学生の皆さんへ「おすそわけ」し、また、卒業生同士からも刺激を受ける機会として活用してください。
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