情報材料2講座,バイオシステム工学研究室

私の市大20周年(2)情報科学部教授(情報科学部長) 矢野卓雄


情報材料2講座、バイオシステム工学研究室も祝20周年

バイオセンサなど、情報科学と生物学の融合領域の教育・研究を担当する任務を負って開設した情報材料2講座は、矢野卓雄、中野靖久、会見忠則、のちに末原憲一郎や香田次郎を迎えて、バイオ計測分野、特に近赤外分光法の利用では、ずっと世界をリードしてきた。また、教育面でも、社会で大活躍の優秀な卒業生、修了生を数多く輩出してきた。

開学当初、人間も含めた生物を扱う研究室は稀であったが、今や多くの研究室が人間を扱う研究をしており、情報科学の領域を大きく広げた業績は素晴らしい。

情報科学部における専門教育を行うとともに、全学の生物系科目も担当し、他学部においても地球環境を理解し、地球上全生物の繁栄に配慮できる人材の育成が進んだことは、極めて嬉しい。

また、初めの10年位は、元気のいい学生も多く、研究室を離れての夏のキャンプや冬のスキーを楽しんだことは、社会人として、またパパやママとして大変役立っていることと思う。さらに、流川・薬研堀のサテライト研究室にて、矢野の夜間授業を受講した学生も枚挙に暇がない。

残念なことは、最近の学生は人間関係を煩わしく思い、よく遊び・よく遊ぶ精神が不足していることである。世界中でよい仕事をするためには、夜の会議における各国の文化や価値観を理解することが不可欠であろう。是非とも矢野スピリッツを大切にし、成長して欲しいと願っている。

最後に、20周年を機会に全員集合しようではないか。
もちろん、幹事は君だ。