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私の市大20周年(3)芸術学部講師 秋山隆


記憶の中の市大

私が市大の一期生として入学した当初、校舎は半分、講堂もなく、もちろん現在のような立派な工房棟もない状態でした。

今は無き芸術学部棟の非常階段を駆け下り、プレハブ小屋(現在は芸術学部横の駐輪場となっている場所)の中で、彫刻専攻教員全員の熱血指導と視線を浴びながらの実習をこなしていたのを思い出します。

講義といえば、ほとんど工事現場でおこなわれている様な状態で、外を見れば目の前をクレーンに吊られた鉄筋が横切り、地響きとともに揺れる講義室等々。

今の状態が当たり前の学生には想像も出来ない状態からのスタートでしたが、めまぐるしい変貌を遂げる本学とともに歩めた学生生活は、何物にも代え難い貴重な体験でした。

あれから20年、私の研究室からは緑豊かな自然と工房棟、そして駐輪場が見えます。当然あの頃の風景はありませんが、今でもしっかりと私の記憶の中には残っています。

広島市立大学同窓生、関係者の皆様!

11月1日(土)に開催されるホームカミングデー(懇親会)に参加して、それぞれの記憶に残る市大について語ってみてはいかがでしょうか?

<写真説明>
【タイトル写真】
プレハブの中でおこなわれた、石彫実習の1コマ。教授の細井良雄先生の説明を熱心に?聞く彫刻専攻の学生達。この頃は、重量物を三又(3本の丸太を上部で結束したもので、チェーンブロックを吊り下げるのに用いる)で持ち上げ、台車で運び入れていました。

【その他の写真(5枚)】
当時建設中の芸術学部棟と工房棟の様子。

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