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私の市大20周年(14)芸術学部教授 吉井章


私の市大20周年と目標の本格的な油絵の研究について

[所属・職・氏名]芸術学部・教授・吉井 章
[担 当 科 目]油絵、デッサン、古美術研究、教職実践演習C
[研 究 内 容]油絵、美術理論等

エピソード
20年を振り返って記憶に残ることは、大学の特定研究で1999年に短い期間でしたが研修をイタリアのローマで行ったことです。自らのテーマであった油絵の造詣的な考察や研究が短い間であったけれどできたことと、この研究により、自らの制作活動や学生の研究(古美術研究やレポート)に、役立てることができました。イタリアの修復や復元技術は優れたものを持っていて、2000年を目前とした秋にサン・アゴスティーノ教会にあるカラヴァッジオ作「ロレートのマドンナ」の公開修復やローマのバロック絵画を中心に研究しました。ローマ・アカデミア美術学校のジェラルド教授(後にアカデミア美術学校の学校長)は同い年で滞在中には大変お世話になり、もどかしいイタリア語の私に随分気を使ってくれました。「ローマ賞」という留学制度がヨーロッパ圏のアカデミック系美術学校にはありますが、自分もそのような気持ちになって過ごす事ができて良い経験になりました。
来年、私は定年ですが企画をした古美術研究が学生諸君の研究への啓発となり、今後も役立つよう期待しています。

卒業生へ
アトリエで制作をした日々の貴重な時間を思い出してみませんか。